『ばにらさま』山本文緒 著と、ガストの目玉焼きモーニング542円♡
ちょっと可哀想な目ん玉ちゃん(⌒-⌒; )
6つの短編集でした。その中で
3つの物語がより印象に残りました。
『ばにらさま』は、
純粋なのかあざとい子なのかが
分からない彼女の本質。
彼氏が彼女のツイッターを見つけたことで
彼女の本音を知ることになり
その後に彼女に対して取る行動や言動が
私にはとても切なく感じました。
彼は純粋に優しい人だと思います。
多分、こういった女の子はリアルに
どこにでもいるような気はします。
目的達成のために、リアルでは偽りの演技、
本音をツイッターで吐いて
自分なりのストレス解消法でバランスを取る。
ちゃんと今の自分の“市場価値”を理解して
発言や行動をしている賢い女の子です。
誰かを傷つけることがないなら、男女問わず
価値は価値として上手く使うことに
越したことは無いと思います。
この編は、女子の“したたかさ” だけが
強調されたような気がして
残念な感じがしました。😌
『菓子苑』は、
女性2人の関係性が、
読み始めと違っていたことで
読み返すことになりました。
子供は未熟な母親のせいで
愛着障害なのか依存性が高いのか、
母親自身は幸せな環境で
育ってきたにもかかわらず、
親としては自分勝手と思えることが
私には多いと感じましたし、
そういう状況を
淡々と文章化していることに、
なんだか薄ら寒さを感じてしまいました。
それと、
読み始めの印象での関係性を
ひっくり返すことで、作者さんは
読み手に何を伝えたいのかが、
私の未熟さでは理解出来なくて
残念な気持ちでした。
『子供おばさん』は、
印象的だった文章
〜私は週に五日仕事にゆき、
休日は犬の散歩と買い出しをし、
夜は友人や家族と食事をしたり、
風呂の中で推理小説を読んだりする。
日常に倦むことはない。
何も成し遂げた実感のないまま、
何もかも中途半端のまま、大人になりきれず、
幼稚さと身勝手さが抜けることのないまま。
確実に死ぬ日まで。〜
なんだか、身も蓋もない描写と感じました😌
この本に出てくる女性達は、
どこにでもいそうな人にも思えます。が、
なんだかどの女性も
自分勝手な“だけでしかない”タイプの女性に
見えてしまい、
こんな風に女性の心理を書かれてしまうと、
なんだかやり切れない気持ちになりました。
作者さんの周りで見えてる女性達は、
こんな感じなの?と
寂しくもなりモヤっともしました😔
ま、小説ですからw 作り話ですからw
と、自分に言って聞かせて^^
表紙イラストのイメージで、
明るい楽しい優しい温かいストーリーを
勝手にイメージしましたが、
そこも私の勝手な思い込みでした(⌒-⌒; )
正直、スッキリもせずに
元気も貰えないストーリーに、
私にはちょっと合わないな、と
思ってしまった小説でした。
とはいえ、
作者も内容も前置き無しに読むのは、
いろんな本に出会えるので
刺激があります😁
好きなものだけで
生きていけるわけではないので
認知症予防の刺激と考えればいいかな^^