『谷から来た女』桜木紫乃 著と、ガストの目玉焼きモーニング561円
舞台は北海道で、主人公は
アイヌ民族の血を引き
アイヌ紋様のデザイナーとして
活躍している女性です
その主人公を軸にした連作短編集でした
主人公が、民族問題を背景としながらも
大変力強く、凛としていている様を
強調するために
周りの人間関係が描かれているような
引き立てる役回りのような
そんなふうに読めました
民族問題が静かに淡々と
重く響いてくるような感じです
主人公の真意の想像が難しく
父親が彫ったという背中の模様は
強く生き抜くための鎧を着せられたような
そんな気がして
哀しみしか伝わってきませんでした😢
ラストも、結局主人公は生きていますか?
どこに行ったのですか?
その先をどう選んだのか想像も理解もできず
ちょっとモヤっとしました
この小説は
凛とした強い女性を描いたように見せて
実は
脆さを鎧で隠すしかない
生と死の境界線にいる悲しい女性を
描いているように思えて
終始切なかったです😢
人の強さって、いくつもあると思うし
例えば、どんなんだろう…と考えたとき
日々生き続けていることも
一つの強さなんじゃないかと思います
生きることを止めない強さ^^