『もう別れてもいいですか』 垣谷美雨著と、ガストの目玉焼きモーニング561円♡
58歳の澄子は、モラハラ夫の存在により
身体に様々な症状が出る夫源病に
悩まされるようになりました。
パートの収入しかない澄子は、
離婚後の生活に自信がなく、離婚するべきか、
旦那が死ぬのを待つか、
揺らぐ心の描写が凄く丁寧でした。
澄子が、
自分の気持ちが夫を“嫌い”だったことに気づき
そこから離婚に至るまで
揺れる気持ちから迷いがなくなるまでの心情が
読んでいて面倒になるくらいwリアルでした。
この本を読むと離婚は結婚の10倍大変、
というのが分かります。
冒頭に、澄子が高校時代の同級生から
夫が亡くなったという喪中はがきを
受け取ったときに、思わず
“羨ましい”と感じた心情には
思わず笑ってしまいましたw
なので、この本の内容は、
ちょっとコミカルなのかな、と想像しましたが
読み進めるとドキュメンタリーみたいに
シリアスでリアルでした。
澄子の夫はモラハラ
友達の千鶴の夫はDVと、
しょうもないにもほどがある夫を持つ
友達同士2人には、
ダメ夫率が高すぎる。と思いましたw
そんな中で
田舎の地元で同じ高校の女友達っていいな。
と思った場面が、女子会メンバーで、
地元の噂好きの
おしゃべりで有名な小夜子が、
千鶴が夫のDVで骨折した時に、
近隣の噂話は「気の毒な惨めな人。可哀想に」
と言われていることを聞きつけ
女子会のときに、みんなの前で小夜子が
「千鶴は惨めな女なんかとちがうわ!あの子は高3の時バスケ部のキャプテンで、ごっつカッコええ女の子やったんや!」と
涙ながらに言います。
そのセリフに、
小夜子ったら、いい子!(58歳ですがw)。と
めちゃくちゃジーンときて
泣きそうになりました😭
物語り全般の感想としては、
とても共感しましたが、
主人公があまりにも従順過ぎて
昭和ヒトケタ世代?くらいな印象です。
澄子と同年代の私には、
ちょっと違和感を感じました。モラハラも
30年も続けばマインドコントロール?
されちゃうのでしょうか。。。
ウチの会社は、
出勤は週に1回程度の会社なので、
職場の30、40代男子達は
普通に家事育児している人も多いんです。
なのでこの本の内容は、
若い人にはピンと来ないかもです。
今の若い人は何十年も我慢したりせずに、
自分の人生を歩くことに
労を惜しまないのが当たり前な気がします。
結婚したら寿退社なんて、今や化石ですねw
正社員のまま仕事を続ければ
いつ離婚しても何とかなります。
夫だろうが妻だろうが、自分の仕事は
自分の仕事として大事にするのが
自分の人生を生き続けることのように
私は思います。
この本は、今 “夫” の人が
読んだ方がいいような気がします☺️
読んで心当たりがあれば、
まだ自分(夫生活)を
アップデート出来るチャンスです!w
子供を産める力を授けられた女性の特性は
女性を限りなく優しく
強い生き物にしているんだと思いました^^