『日月潭の朱い花』青波杏 著とガストの目玉焼きモーニング561円♡
台湾で日本語教師として働く25歳のサチコ
そこで偶然再会した在日韓国人のジュリ
古物店で買ったスーツケースの中に
古い日記帳を見つけ
それは、日本統治時代の
台湾の女学生が書いたものでした。
2人でその日記を読み、その女学生が
年齢的にまだ生きているかも知れないと考え
探偵のように探していく展開になります。
最初はのんびりとした台湾旅行記のように、
街の景色、雰囲気とか美味しそうな食べ物が
描かれていて、のどかに読んでいましたが
2人がその日記を読み始めてからは
台湾を舞台に、差別や偏見、LGBTQなど、
過去と現代が交錯する強めのストーリーに
変わりました。
日本統治時代の描写部分には
親日と言われる台湾の人々の
心情を思うと、複雑な気持ちになりました。
当時の日本の行いを忘れてはならないと
改めて感じました…
中盤くらいから、
スピード感溢れた怒涛の展開になり
気づいたら、あれ?これってミステリーだし、
ハードボイルドだし、そのあたりの描写は
サイコ的なホラー感でドキドキするし、
一気に読んでしまわないと気が済まない、
目を離せない拘束されてる感でした。
最後の最後に全てを知ることが出来ても
爽やかスッキリとは思うことはできず
悲哀のような思いをまといました。
あの時代、どんなことをしてでも
生き抜く勇気を持ちそれを実行することが、
命懸けだということを改めて考えました。
いつの時代に生まれても頑張ることは尊いこと
私もちゃんと頑張ります^^