『二人目の私が夜歩く』 辻堂ゆめ 著と、ガストの目玉焼きモーニング542円♡
あまりにも衝撃的でした。
重度障がい者の方について
私が軽々しく言葉にしていいわけがないと
思っています。
言葉にするには
私には知識も語彙力も足りないです。
重度障がい者の方の気持ちを
分かった風に言うつもりはありません。
しかしながら、
この小説だけの感想を言わせてもらうなら
重度障がい者の咲子は、周囲の
“親切な人” たちに対して
“可哀想な障がい者” として
相応しい振る舞いをするために
常に気を遣っているということ。
ゆっくりながらも会話で
コミュニケーションが取れる咲子は
どんなにイライラしても、
モノに当たることすら出来ないなかで
生かされている現実
唯一残された機能である会話が出来たとしても
毒を吐くことも出来ない。
“親切な人” に申し訳なくて
悲しませたくなくて
感謝の姿勢と笑顔でいるしかないこと。
それが生きるということ。
ミステリー小説と思えば、
惹き込まれる展開が次々にくるので
凄く良く出来た小説でした。
でも
ストーリーを現実に照らすと
あまりにも切ない
心が苦しくなる小説でした。
さまざまな理由はあれど
“生かされ続けること” が
幸福なのか不幸なのか
誰も答えは知らないでしょう…
切な過ぎるエピソードが
これでもかと畳み掛けてきます。
苦しくなるけど
強く惹き込まれてしまう物語。
重度障がい者の咲子は
「本当の自分は悪い人間だ」と言いましたが
私には
“本当”は、優しい人なんだと感じました。
そして咲子の選択は切なすぎます…
どこでもドアが未来にはあるなら
私の “その日” がきた時には
自分の手でドアを開けることを
選べたらいいなと思います^^