『丸の内魔法少女ミラクリーナ』村田沙耶香 著 と、マックのモーニング「ソーセージマフィン」♡
※あらすじ
36歳のOL・茅ヶ崎リナは、オフィスで降りかかってくる無理難題も、何のその。魔法のコンパクトで「魔法少女ミラクリーナ」に“変身”し、日々を乗り切っている。だがひょんなことから、親友の恋人であるモラハラ男と魔法少女ごっこをするはめになり…ポップな出だしが一転、強烈な皮肉とパンチの効いた結末を迎える表題作ほか、初恋を忘れられない大学生が、初恋の相手を期間限定で監禁する「秘密の花園」など、さまざまな“世界”との向き合い方を描く4篇
【丸の内魔法少女ミラクリーナ】
小学生の頃に流行った魔法少女ごっこを
30歳になった今も
現在進行形で行っている主人公
情報過多で、知らなくていいことや
見たくないものに否応無しに触れさせられる
ストレスフルな現代人
主人公の誰にも迷惑を掛けずに
自分で自分の機嫌をとれる“ごっこ”は
現代を生きる強みだと思いましたし
ストーリーもポップで
登場人物達もとてもキュート
すごく元気を貰えました😊
【秘密の花園】
自分の初恋に終止符を打つために
初恋の男性を1週間監禁する主人公
これは少しサイコパスかな?😅
ストーリーとしては
非現実的過ぎるからこそ安心して読めましたw
【無性教室】
性別の区別をなくした学校
このストーリーは
近未来のトランスジェンダーや
性的マイノリティの存在が
世界的、社会的に「普通」になる時代を
予言しているかのようでした
【変容】
「怒り」が過去の感情となってしまった時代に
いまだ、「怒り」の感情を持ち続ける主人公の
世の中への違和感…
喜怒哀楽はファッションと同じで
トレンドを誰かが作っていくという時代
「怒り」を表す人を時代遅れと蔑む周囲に
私自身、特に仕事中は
「イライラしないように」と意識していますが
イライラしてる私を
「そんなことでイライラしなくても」と
たしなめられることもあり😆
読み始めは「怒り」の感情が無い時代を
想像出来なかったけれど
考えてみれば、今の現実の中でも
その「怒り」に共感できない人にとっては
滑稽な感情なんだ、と思い直しました
なので、私は私のイライラを
共感してくれる人にしか
「怒り」の感情を出さないのです☺️
4つの短編を読んで
今の自分は世の中の
そこそこの「一般的」の中を
生きているつもりでいますが
この本を読むと、時代が違えば
異端者になるんだな、と思いました😄
【丸の内魔法少女ミラクリーナ】だけが
クスっと笑えて
気持ちを明るくして貰えたので
出来れば一番最後に読みたかったです^^