朝活読書、『その扉をたたく音』瀬尾まいこ著とガストの目玉焼きモーニング542円♡
爽やかなブルーとイエローの表紙です♡
とても読みやすく、余計な言い回しや、頭で一度考えなくてはならない言葉が無く、
自然に物語の世界へ引き込んでくれて、いっきに読みたい、読めた小説でした。
主人公は29歳にもなるのに無職のままで、お金持ちの親からの仕送りでの生活しています。
ただ、こういった人にありがちな、自堕落なダメ人間というわけでは無いことが、読み進めると分かってきます。
主人公は、いたってピュア、少年のような純粋さを持ち続けたままの29歳大人でした。
ピュアゆえなのか、いつの間にか高齢者施設の入居者たちと自然に親しくなっていく様子は、
高齢者と会話することに無駄な気負いを感じてしまう私には、羨ましくも感じました。
施設の高齢者たちから、ぼんくらと呼ばれ、些細なリクエストの買い物をさせられる
パシリ的な扱いを受けながらも、高齢者達が言う、「家族には気を遣うから頼めない」
という言葉に心の中で納得しながら、寄り添えることができる
とても優しい少年のような大人でした。
それでも物語の中身は、“老い” の描写はリアルだし、抗えない現実の厳しさを
改めて感じさせられて、読むのが辛くなる場面もところどころありました。
長生きをして家族を忘れて暴言を吐く
認知症の残酷さに苦しくなりました。
分中に、
「生きることは明日が減ること」
とあり、
朝、目が覚めたら明日が一日減ったのか、、
と考えてしまいそうで悲しくもあり、
年寄りには考えてる時間は無い今やらなきゃ。
という言葉も合わせて沁みました。
“老いる” ことは受け入れられますが、全てを忘れていくことで周りを悲しませること、
暴言や暴力的な振る舞いで、周りを傷つけることを
自分もしてしまうかも知れないのが認知症だということ、、
受け入れられないです…
認知症とは残酷です。
この小説は、認知症に照準をあてた小説ではないはずなのに、
私には、若い人たちを苦しめてしまう認知症という病を
恨めしく感じることになってしまった物語でした。
最後のほうは、感動しかなくて、涙涙で涙腺崩壊でした(T ^ T)
なるべくボケないようにしたい。
ボケても周りを悲しませないボケでいたい。
ボケる前の平和なまま永遠の眠りにつきたい。
…なんだかパワーダウンしてしまったので
バラエティー番組でも観て気分転換します!
脳トレ的なこと頑張ります\( ˆoˆ )