『星の教室』 髙田 郁 著とガストの目玉焼きモーニング570円♡


【あらすじ】
明日をあきらめない、人生を手放さない。
主人公の潤間さやかは、中学の卒業証書を受け取っていない。
義務教育さえまともに終えていないという枷が、社会でも家庭内でも、さやかを生き辛くさせていた。
しかし、ある日、さやかは夜間中学という存在を知る。
それは、戦争や貧しさや病など、さまざまな事情で義務教育を終えられなかった大人たちの集う学校だった。
二十歳の春、さやかは河堀夜間中学への入学を果たす。
仲間たちに支えられて過ごす日々が、学校や親への不信で雁字搦めだったさやかの心を解きほぐしていく。
やがて、さやかには密かに叶えたい、という夢が芽生え始めるのだが……。
主人公のさやかは
中学時代を不登校で過ごし卒業をしていない
あるきっかけで夜間中学校に通い始め
成長していく姿が描かれています
主人公さやかが
夜間中学に入学するために
踏み出す一歩が
近いのに遠くて
心の機微に
胸が詰まされる思いに😢
夜間中学へ通う
年齢も境遇も様々な人々の
優しさ寛容さ柔軟さ強さには
素直に感動しかありません
涙腺崩壊しまくりでした
これは小説なので
前向きな感動物語です
現実はもっと厳しいのかも知れません
それでも
『学びとは、誰にも奪われないものを自分の中に蓄えるということ』
この一文が心に響きました
昼間の学校に通う人も
夜間の学校に通う人も
何かを「学んでる人」すべてに
公平に蓄えられるものなんだな、と
夜間中学についての知識は
戦後の混乱期に
義務教育を受ける機会を
奪われた人のための学校だと
思っていたまま
知識がアップデートされておりませんでした
現代の問題として
様々な理由で
義務教育を終了出来ないままの
不登校や外国籍の人達が
学べる学校だということ
この本で
ああ、、確かにそうだ…
無くしちゃだめなんだ、、と
この本の主人公の周囲の人達
夜間中学の先生も
クラスの仲間たちも
バイト先の店長も
昼間の学生達も
両親も
登場人物がみんな温かい
現実の夜間中学もそうであって欲しい
そう願うだけになってしまいますが
そうだと信じたい
心温まる優しい本でした^^