『今夜、喫茶マチカネで』増山実 著と、ガストの目玉焼きモーニング561円♡
表紙のイラストと色味が好きです♡
舞台は「待兼山駅」という駅の近くにある
「喫茶マチカネ」になります。
待兼山駅と言う駅名が変わることになり
それを区切りと考えて
お店を閉店することを決意します。
すると常連客のひとり沖口さんが
待兼山にまつわる不思議な話を
語り聴くという会を開き、
それを本にまとめてはどうか、
という提案をします。そしてそれが
毎月11日の夜に開催されることになります。
常連のお客様達それぞれの
待兼山にまつわる不思議な体験のお話を
その本人が語り手となります。
それぞれの優しい語り口に
思わず惹き込まれ、自分もその喫茶店で
穏やかに聴いているような気にさせられ、
心が安定している。と感じました☺️
どれも心温まりますが
私が気に入ったのは、
「ジェイクとあんかけうどん」でした。
これには、ジーンと心に沁みて
最後は泣けて泣けて😭
人々も商店街も風景の描写も
何もかもノスタルジックで
“三丁目の夕日な情景”に、昭和の時代って
ほんとにあった?と思えるような
ファンタジーと郷愁感溢れます。
昭和世代の大人世代に強く刺さるような
そんな気がします😊
最後は伏線も回収されますが
どれもこれも実は実際に起こったような
リアリティを感じる奇跡のお話しでした。
もう12月で冬になってしまいましたが、
秋の静かな夜に読みたい
不思議で優しい物語りでした。
人の繋がりはやっぱり温かいです^^