『秘密の花園』朝井まかて 著と、ガストの目玉焼きモーニング542円♡
読み初めて気づきました。
「南総里見八犬伝」で有名な
曲亭馬琴を描いた歴史小説でした。
武家の家、
滝沢家の三男として生まれた馬琴が、
何をやっても長続きせず
放蕩生活を送ったのち、
師となる京伝との出会いよって
物書きを生業にする生涯を描いた小説。
心に残ったのが、忠義を尽くしても
主家に虐げられる様の文章に、
・あなたは主家に尽くされました、
寿命を縮められるまでに。
けれど主家は報いてくれたでしょうか。
・一家6人がとても暮らしていけぬ収入を
またも平然と示されて、譜代家臣を
安く使い潰そうとの魂胆が抜けぬ御家です。
滝沢家はさような御家の家臣であると、
私は思い知らされました。
このくだりには、
ああ、、現代に引き継がれている
会社での主従関係だ、と思い、
いつの時代も “社員” という身分は
報われないことが多いのが世の常…と、
なんとも言えない気持ちに。(ノ_<)
人生の終盤、
八犬伝の創作に対する執念には、
胸が熱くなりました。
それと、同時代に生きていた、
絵画でしか私には馴染みがない北斎の
馬琴との会話描写には、
北斎って実在してたんだ…とw
なんだか不思議な感覚に包まれました。
個人的には、
師であった京伝の差別をしない考え方、
妻に対するリスペクトに、
その時代には少なかったであろう
先進的な感覚の持ち主だったのかな。と
感じましたし、尊敬しました。
「南総里見八犬伝」は読んだことはありません。
実在した小説家の歴史小説として読みました。
久しぶりに分厚い本wでしたが
とても面白い本でした。
学んだのは、
いつの時代も、会社は社員から
スキルも報酬も詐取する?
ということでしょうか。(⌒-⌒; )
明日も会社に尽くします😂