朝活読書『ボタニカ』朝井まかて 著と
ガストの目玉焼きモーニング542円♡
表紙に惹かれて借りた、ジャケ借り?w
内容を知らずに借りたのですが、
NHKの朝ドラ、「らんまん」の主人公
原作は別のようですが、
「日本植物学の父」と呼ばれた
牧野富太郎さんの生涯が描かれた小説でした。
勉強(仕事)と趣味は紙一重だな、と
つくづく感じさせられました。
本妻にも借金をさせるにまで至り
自身も借金まみれになって、
東京妻や子供と
夜逃げや夜逃げのような転居を
30回以上したり
波瀾万丈以上?の生涯だと思いました。
周りの人に恵まれた人生だと思いますが
そういった人が集まってくるような
資質の持ち主だったのでしょう。
この本の心に残る私の印象は
富太郎の性格や、植物や、人生ではなく
逞しい2人の妻でした。
土佐で家を守る本妻は
富太郎からのお金の無心で
自身を捨てて行った富太郎であるにも
関わらず、夫が恥をかかないよう
お金を送金し続ける
東京の妻子が困窮していると知ると
本家家業も傾いてるにも関わらず
借金をしてまでも送金をする
今で言うところの“男前” で、
武士のような女性でした。
13人の子供を産んだ東京妻は
お金があれば研究に使ってしまう
貧乏生活の最も底辺の貧乏でも
そんな富太郎に尽くすことが幸せ
と考える粋な江戸前の女性ですね。
東京妻のおスエさんが
50半ばで病気で亡くなり
その時の、富太郎と本妻の会話が
印象的でした。
本妻が富太郎にかけた言葉、、
「おスエさんは、ご自分のことを不幸だなんて一度たりとも思ったりしたことはないような気がしますけんどねぇ。貧乏は貧乏だけれども、恥ずかしい貧乏じゃない、道楽息子を一人余分に抱えているようなものだなんて言って笑いよりましたよ」
「お通夜でもお葬式でも、おスエさんをよくご存知ない人は、ただただ夫に仕えた、貞淑な妻だと褒めておいででしたけど、それが今の世の中では賛辞なのでしょうけど、おスエさんは江戸前の女でしたよ。誇りをもって、あなたを支えたがです」
「ただひたすら、あなたに夢中だったのかも知れませんねぇ。草木に夢中なあなたに」
こういうことを、本妻さんが夫に言える
そんな夫婦、こんな妻っているのかな…
性別関係なしに、周りに恵まれていた
富太郎ですが、
特に女性達は本当に特別ですね。
富太郎は、
血は繋がらない孫なのに
富太郎を理解し、子供の頃から
援助を惜しまない観音様のような祖母や、
武士のような男前さで
東京の家庭までも援助し支えた本妻や
貧乏の最底辺の暮らしで
富太郎を支え、13人もの子供を産み
50代半ばで亡くなった江戸前の東京妻
晩年の富太郎の生活や研究を支えた娘達
富太郎は94歳まで
好きなこと、好きなものに囲まれて
本当に幸せな人生だと思います。
どの女性もカッコ良すぎて
私には遠すぎる女性達でした。^^