『13月のカレンダー』宇佐美まこと 著と、ガストの目玉焼きモーニング♡


【あらすじ】
勤めていたバイオ企業を辞職した侑平は、父方の祖父母がかつて住んでいた愛媛県松山市の空き家を訪れていた。両親が離婚し、祖父母が亡くなって以来疎遠だった父から連絡があり実家を売ると言う。身勝手な父に反発を覚えたが、15年ぶりにその家に足を踏み入れた侑平は、祖父の書斎の机に積み上げてあった書類の中から、十三月まである不思議なカレンダーと脳腫瘍で余命いくばくもない祖母の病状を綴った大学ノートを見つける。その中に「寿賀子、『十三月はあったのよ』という」と書かれた一文が。祖母を知る関係者と接するうちに、導かれるように広島の地へと辿り着き、自らのルーツを知ることになり……。太平洋戦争終結から80年。愚かな戦争の記憶を継承する、至高の大河小説。
鳥肌が立つような素晴らしい作品でした
沁みすぎて
ずっと泣き通しだったので
涙もろい方は
家で読むことをおススメします☺️
広島の原爆投下にまつわる
その時、そのあと
生き抜いた人たち
穏やかな口調で
淡々と描かれている投下時の
被害にあった人々の地獄絵図には
胸をいくら掻きむしっても足りない
苦しくて押し潰されて…
国と国の戦争が終わったのに
そこから始まった被爆者の人々への
偏見と差別の現実には
心が締め付けられて
読みながら苦しくて切なくて
深く強い悲しみと恐怖
怒りと虚しさで溢れ
こんなに苦しくても
一気に読まずにはいられない
自分なんかが生きてることが
申し訳ない気持ちが
溢れてしまう
感情移入し過ぎてしまう
そんな自分を分かっているので
現実に起こった辛い小説は苦手で…
それなのに
この小説の
最後に起こる奇跡
こんなに優しい世界があるのでしょうか
これ以上ないくらいに
胸が熱くなり
穏やかになり
私は許された気持ちになりました
戦争を止めない世界の国の指導者に
翻訳本を読んで欲しい
世界中の
これから大人なる子供達に
読んで欲しい
亡くなった人を
簡単に数字にするような愚かなことを
止めて欲しい
小説はフィクションだけど
戦争は本当にありました
恥ずかしいのですが
私の中で原爆投下は
写真や記録の中のことでした
『13月のカレンダー』は
どの場面でも
自分がまるでそこで
見ているかのような
そこに立っているような
そんな錯覚をしてしまう
静かなのに
強いパワーの小説でした
哀しさだけで終わらせず
温かい奇跡で
救われる未来を見せてくれて
こんな素晴らしい小説を読ませてくれて
心から作者の方を
リスペクトします^^