『カット・イン/カット・アウト 』松井玲奈 著と朝マックのソーセージマフィン♡


【あらすじ】
あの日、演劇(フィクション)のような、人生が始まった。
著名な劇作家・野上が主宰する劇団の新作公演初日まで、残り3週間。
晴れてヒロインに選ばれた元国民的子役のアイドル・中野ももは、
野上の厳しい指導に応えることができず、徐々に追い詰められていた。
長年売れず、端役を手にすることしかできなかったとある中年の女優は、
中野ももが憔悴していく様子を気に掛ける。
そして、やってきた公演初日。
幕が上がった瞬間、二人の人生は大きく変わる!
俳優としても活躍する著者が3作目の舞台に選んだのは、「演劇」の世界。
二人の女性が織り成す関係は、ゆっくりと、繊細に、絡み合う。
現実にうちひしがれる絶望、強運を手にして舞い上がる歓び、突然やってくる予想外の衝撃。
幾つもの感情を抱えた先の終着点で、それぞれが決断した選択とは――。
「演じる」とは何かを問う、唯一無二の物語。
この本を読み終えた日のニュース
「門脇麦、体調不良で舞台を緊急降板に集まる心配…」
本の内容と重なり
くれぐれもお大事にと願ってやみません😢
まる子
長い間、売れないまま50歳を過ぎた
舞台女優がアイドルの代役をきっかけに
スポットライトを浴びる人生に変わっていく
遅咲きでも華々しいはずなのに…
ももちゃん
子役から現在アイドル活動をする姿も
そこに行きつくまでの苦悩が滲み
読んでいるこちらも苦しくなる…
50オーバーで長い下積みの舞台女優と
子役時代に活躍し
大人になってからの芸能活動に対しての
複雑な心境
2人それぞれの苦悩、挫折や葛藤も
リアルで丁寧な文章で
とても感情移入しやすく
途中で止めれなくなりました
2人のどちらもが
長い間
“自分” を見つけようと
もがき迷い続けている印象でした
“自分”を
無理やり複雑に考えて深掘りすると
心が疲れてしまう気がします
“自分” を探さなくても
そのままでいい、私はそう思いたいです☺️
きっと誰もがその場で
自分が求められている役割りを演じている
子として
生徒として
妻として、夫として
○○ちゃんのママとして
○○ちゃんのパパとして
部下として
上司として
お隣りさんとして
おばあちゃん、おじいちゃんとして
生きる間中、役割りだらけw
役割りには全部「らしく」がついてまわり
誰もが
「らしく」演じる努力をしています☺️
「まる子」も「ももちゃん」も
繊細で善良ゆえに
苦しみもがくように見えるので
やっぱり「鈍感力」って大切だな、とも
この2人から感じました
それでも最後は清々しく読了出来たので
気持ちもスッキリしました😄
誰もが
今いる場所で折り合いをつけて
演じているんだな、と^^