popohaumomの日記

⭐︎60代女子⭐︎なんてことない日々の備忘録

朝活読書『 月とアマリリス 』町田そのこ 著: 誰かが誰かを想う尊さ

『月とアマリリス』 町田そのこ 著と、ガストの目玉焼きモーニング570円♡

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【あらすじ】

北九州市の高蔵山で一部が白骨化した遺体が発見された。地元のタウン誌でライターとして働く飯塚みちるは、元上司で週刊誌編集者の堂本宗次郎の連絡でそのニュースを知る。遺体と一緒に花束らしきものが埋めれられており、死因は不明だが大きな外傷はなかった。警察は、遺体を埋葬するお金のない者が埋めたのではないかと考えているという。遺体の着衣のポケットの中には、メモが入っていた。部分的に読めるその紙には『ありがとう、ごめんね。みちる』と書かれていた。遺体の背景を追って記事にできないかという宗次郎の依頼を、みちるは断る。みちるには、ある事件の記事を書いたことがきっかけで、週刊誌の記者を辞めた過去があった。自分と同じ「みちる」という名前、中学生のころから憧れ、頑張り続けた記者の仕事。すべてから逃げたままの自分でいいのか。みちるは、この事件を追うことを決めた──。

 

 

とにかく

もの凄い読み応えに

心の全部を持っていかれ

後半からは

涙が滲み過ぎて本気泣きでした😭

 

読んでいくと

サスペンスが薄れるくらいの

激しい熱量の人間ドラマに

迫力が凄すぎて

とても疲れました

 

登場する人物や

切ない出来事の細部までが

丁寧な文章で描かれていて

読んでる自分が

そこにいるかのように感じてしまう

 

だからこそ

読んでる自分も

エネルギーをかなり消費して

息が苦しくなるのだろうと

 

たとえば

主人公みちるが、ストリップ劇場で

ダンサーさんから受けるエネルギーに

新たな激しい気づきを得る描写には

一度も見たことがないストリップショーを

目の前で見れているような臨場感

 

社会の闇

愛着障害、ジェンダー問題、共依存

恋愛依存、ヤングケアラー

虐め、性搾取、死体遺棄、DV

全部載せ?の、てんこもり

丁寧過ぎる描写がかえって

リアルで苦しくて

 

だけど

登場人物は優しくて温かくて

弱くて強く

不器用な選択や愛情が

これも丁寧に愛溢れる文章で

追いかけてきて

 

切なく辛くなりながらも

同時に

温かく優しい気持ちにしてくれる

 

大浦のおじいちゃんが

痛ましい姿の孫娘を抱きしめて

「そんな男、じいちゃんが殺しちゃる」と、、、

その瞬間、涙がダバー😭っと出ました

今、書いても涙が出ます…くぅぅ…

 

主人公が最後は

不安はまだ無くならなくても

未来への希望を抱くことに

生きることの強さを見ました

 

圧倒的に心を揺さぶり

心の柔らかい部分にそっと沁み込む

ものすごい本でした^^