popohaumomの日記

⭐︎60代女子⭐︎なんてことない日々の備忘録

朝活読書『魂婚心中』 芦沢央 著: 推し活の心情の危うさを知る

『魂婚心中』 芦沢央 著

ガストの目玉焼きモーニングの写真を撮り忘れてしまいました(−_−;)

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SF?ミステリーの6つの短篇集でした

タイムリーの残念なニュースになりますが

先日かなりの頻度でニュースで取り上げていた

高田馬場駅付近の路上で、動画の生配信中に

刺殺された女の子の事件がありました😔

 

犯人は女の子にお金を貸していたと同時に

かなりの額の“投げ銭”もしていた、という

推し活の中での投げ銭?という推し方を

この事件で知りました


 この本の1話目、狂気の推し活の日常が

「魂婚心中」で描かれていて

まさに、推しに“投げ銭”をするという場面が

出てきたのです

投げ銭とは、このような方法で推しに

お金を届けるのか、と理解しました


舞台は、死後結婚のマッチングアプリ

「konkon」というものが普通にある世界です

未婚で亡くなった我が子のために

親が死後結婚式をあげるというような

マッチングアプリです


そのことだけ単純に理解するなら

親の立場としたら、未婚で亡くなった我が子に

せめて、天国で幸せになって欲しい、と

願う気持ちには、心から共感してしまいます


主人公の女の子は、生きている今は無理でも

死後に推しと結ばれたいと願う気持ちが

強くなっていき、その思いが狂気から凶行へ


狂気と純粋は紙一重なんだな、、と…


未来に絶対に無いとは言い切れないような

死後結婚のためのマッチングアプリ

結末は私にはホラー感とともに

何ともいえない感情になりました


先日のライブ配信中の刺殺事件がリアルに

リンクしてしまって衝撃的過ぎたので、

「魂婚心中」が、1番強く

印象に残されてしまいましたが

それが無ければ

 

「9月某日の誓い」が心に残りました

結末に強いインパクトを感じましたが

そこまでの登場人物の心情が

大胆で繊細で優しくて切なくて😢

とてつもなく惹かれました


それでも、リアルな事件との

タイミングのせいで、やっぱり

「魂婚心中」が強く印象に残されることになり

推し活をする人の心情や

投げ銭ルールについても学べました


痛ましいニュースになってしまうような

そんな方向には向かわないで欲しい

自分を見失わない推し活を楽しめれば

誰もが平和に過ごせますね☺️

 

6つの短編どれも発想が豊かで、大胆で

ホラーでミステリアスで情緒的

展開が読めなくてワクワク面白かったです☺️

すぐにでも「世にも奇妙な物語」に

なりそうな小説でゾクっとしました^^